本研究では、美術館などの鑑賞空間における視覚体験を全周パノラマ画像を用いて客観的に数値化する新たな分析手法を提案する。従来の分析法は観察者の主観的視点に依存し客観性が不足していたが、本手法では円筒図法を援用して視野内の明るさや展示物の割合などを定量的に評価する。実際にカステルヴェッキオ美術館に適用し、館内の移動に伴う視覚情報の変化を数値で明示した。これにより、建築空間評価の新しい客観的指標を提示した。
本研究では、美術館などの鑑賞空間における視覚体験を全周パノラマ画像を用いて客観的に数値化する新たな分析手法を提案する。従来の分析法は観察者の主観的視点に依存し客観性が不足していたが、本手法では円筒図法を援用して視野内の明るさや展示物の割合などを定量的に評価する。実際にカステルヴェッキオ美術館に適用し、館内の移動に伴う視覚情報の変化を数値で明示した。これにより、建築空間評価の新しい客観的指標を提示した。